Vimを1ヶ月使ってみた振り返り
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結論
Vimはいいぞ。
Vimとの出会い
出会いは突然だった。会社でお世話になっていた先輩が退職される最終出社日の夕方、IDEとして使っていたAndroid StudioのプラグインにVimを入れられた。
今まではIDE標準のエディタしか使ったことがなく、Vimなんてzshやgitの設定ファイルを編集する時に仕方なく使わされるエディタ、くらいの認識だった。操作についてもhjklは知っていたがいつも矢印キーで済ませていたし、使っているのは古くからエンジニアをやっている人たちという偏見も持っていた。
しかしその先輩が勧めるものであるので使ってみることにした。それが俺とVimの生活の始まりだった。
苦戦する操作
Vimの学習曲線はこの世のどんなものよりも急峻とのことらしい。それを身をもって体験した。hjklの移動コマンド以外にもたくさんのコマンドがあり、モードという独特の概念がある。
そこで毎朝15分の時間をとってVimの学習をすることにした。コマンドは身体で覚えたいのでそれにあった教材を探していたところ、以下のサイトが最初は良さそうだった。
https://command-lab.com/vim-practice/
このサイトにある練習メニューを毎朝こなし、新しいコマンドを少しずつ頭に入れてはその日のプログラミングで使用する、というのを数日おこなった。そうしてくると次第に手がコマンドを覚えていき、Vimの操作に少しずつ慣れていった。
見つかった目標
数日Vimを使っていると、他の人はこの操作をどうやっているんだろうという疑問にいくつかぶつかったのでVimの動画などないかYouTubeで探してみた。
以下の「ムーザルちゃんねる」での動画がVimの良さや機能を構造的に理解するのに役立った。
また、メルカリの開発ライブ実況がすごかった。
上記がそのリンクであるが、Vimを使いこなせるとプログラミングはこんなに違うのか!と興奮した。自分もこんな風にかっこよく素早いスピードで開発できるようになりたいと思った。この動画との出会いもあって、Vimの操作に挫けそうになった初めの頃に高いモチベーションを持って乗り越えることができた。
さらに先へ
1週間くらいVimを使い続けていると基本的な操作には慣れてくるので、もっとしっかりとVimを理解したいと思うようになった。調べてみると『実践Vim』という本がバイブルらしい。しかし、Amazonを始め他のECサイトで扱っているのは電子書籍版のみで、今は物理本は売っていなかった。中古はあったがどれも高額だった。
Vimのコマンドを扱うものでもあり、リファレンスとして何度も見返すことになると思うのでどうしても物理本が欲しかった。仕方がないので原書の英語書籍を買うことにした。原書だと改定されて第2版となっていたのでそれはそれで良かったのかもしれない。
自宅に届いた本を早速読んでみた。そこにはVimを使うメリットやなぜその操作を使うべきなのかがVimの哲学をもって書かれており、噂通りの良書のようだった。毎日少しずつ読み進め、読んだ箇所のコマンドをその日1日は使ってみる、というのを続けている。
いかにキータッチを減らすかはパズルのようで楽しかったが、今では『実践Vim』のサブタイトルにある「思考のスピードで編集する」を目指してVimを無意識に使えるよう努めている。
俺たちの戦いはこれからだ!
自分が使っているVimはIDEのプラグインのみで、拡張などはまだ使ったことがない。おそらくVimマスターが使っているのは色々な拡張を入れたオリジナル仕様だと思われるので、今後はその辺りも調べて手を出してみたい。
俺とVimの生活はこれからも続いていく…