3年目エンジニアが最近仕事をする上で意識していること
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はじめに
エンジニアになってもうすぐ3年が経とうとしている。3年目もエンジニアとして成長できたように思う。
今までは技術的な向上ばかりを気にしていたが、3年目となるとそれ以外にも意識することが増えてきた。今回は頭の整理も兼ねてそれらをまとめてみる。
意識していること
笑顔&雰囲気明るく
自分がチームを引っ張っていく立場になってからこれをかなり意識するようになった。
これだけでチーム内で話しやすい雰囲気が生まれ、例えばチームメンバーが実装で詰まっていることを言いやすくなったり、プロダクトとして改善した方が良いことを言いやすくなったりと、チームやプロダクトのパフォーマンスを高める上で良いことが多いように感じる。
一方で、最初の頃はこれによって結構疲れていた。オンライン会議のあとにはパッと真顔に戻って数分疲れて脱力していたことも多かった。
全部自分で考える・やる
自分がジュニアだった頃、今までお世話になっていた先輩から言われた言葉。ジュニアの自分がリーダである先輩と同じグレードになるにはどうするかという話をしていての言葉だった。先輩の転職間近の1on1だった。
リーダーになるにはチームやプロダクトに関することを全部自分で考える必要があって、上長にその内容を確認してもらってOKをもらうだけでなのが理想。そのために今からは全部自分で考えるようにしよう、特に、全ての行動に対して理由を持つようにしようと、先輩と話し合った。先輩が転職していった後もそれを実行していた。
この効果はバツグンで、コードレベルからAPI設計、データベース設計などそれからの仕事の全てを自分でまず考えて理由を持つようにし、それを上長に確認してもらってフィードバックをもらうようにした。フィードバックの中でどうすればもっと良くできるかを知ることができたし、それは自分で考えていたからこそ得られたものだった。
それを1年半くらいやっていたところ、当時の先輩と同じグレードまで行くことができた。
全部自分でやらない
上で書いた先輩が転職して行った後、とあるプロジェクトで自分がチームを引っ張っていくことになった。そのチームは自分と協力会社の何名かで構成されていたが、自分の方が実装力や技術知識量が高かったので協力会社の方で対応ができなかった少し難しい実装などは全て自分が巻き取っていた。
それを続けていると自分が抱えすぎてしまい、パンクしかけてしまった。
そこからチーム運営のやり方を変えることにした。自分だけで難し目の実装を抱えるのではなく、他のメンバーでもそういった実装をこなせるようにしていった。時間をとってビデオ通話しながら技術的なレクチャーをしたり、難し目の実装にチャレンジするよう励ましたりサポートしたり、完了したら賞賛したりと色々やった。
そうしていくとチームがかなり強く良い感じになった。自分だけで抱え込まなくて良くなり、いろいろなことを任せられるようになった。
それまでは全部自分でやらなければと割と強迫観念めいたものがあったが、必ずしもそうではなく、むしろそうしないようにすることでチームが成長でき、プロダクトやサービスをもっと遠いところに進められるようになると思った。
この体験は自分の中でかなり大きく、今まで自分は技術を向上させることに夢中だったが、大事なことは価値をユーザーに届けることであり、その実現のためには技術以外の部分も重要であることを実感した。
自己開示
今まで自分は自分ことについては秘密主義的なところがあったが、最近はいろんなことを1on1やチームでの会議で打ち明けるようにしている。
打ち明ける内容としては自分のキャリアプランや最近勉強していること、チームやプロダクトに関すること、1on1のようなクローズドな場ではそのとき抱えている不安など本当にいろいろだ。
何かの出来事によってこのようにし始めたのではなく、いろいろ考えた結果こうするようになった。以下がいろいろの内容。
- 自己開示することで、その人やチームとの距離感が近くなり開発がしやすくなる。
- 自分がストレスや不安を1on1で打ち明けることで、上長と一緒にそれについて考えることができ、可能であれば自分にはできない対応もしてくれる場合もある。
- そもそも打ち明けなければ上長は自分に対してどういう改善をしたら良いか分からないし、分からないと改善のしようがなくお互い不幸になる。
- 打ち明けることでそういった上長からの対応もしてもらいやすくなり、お互いが幸せになれる。例えば、自分の進みたいキャリアの相談などをすることで、上長からそれに沿えるような仕事などを回してもらいやすくなる。
- 自分の思っていることを言ったことで会社に居づらくなったとしても、いつでも転職できるくらいの市場価値が自分にはあると思えるようになったことで打ち明けやすくなった。
自己開示することで本当に楽になったし仕事が進めやすくなった。
周りを巻き込む
チームやプロダクトとして何か達成したいことがあるとき、それを一人で頑張ろうとするのではなく周りを巻き込んでやるようになった。
一人ではやれることにも限界があるし、大きなことを達成しようとするとどうしても色々足りないことが多い。ところが、それを他の人たちと一緒に取り組むと、マンパワーの面でも目標達成しやすいし、目標を共有する関係者も増えるので進めやすくなる。
周りを巻き込むためには上でも書いた自己開示も必要だし、そうした上でチームとしての視線を揃える必要がある。どういったことを目指したくて、そのためには何をする必要があってどんな障害が考えられるのかを共有し擦り合わせる時間をとる。また、その際に完成像のプロトタイプやFigmaでのデザインなども一緒に見せるともっと効果が良くなる。
技術の向上ばかりに執着していた自分が、自分や自分の技術以外のものをいかに機能させるかにも関心を持ち始めたのは、この周りを巻き込むというやり方の強さを実感したというのも一つの要因だ。
ストレスと上手く向き合う
ジュニアの頃と比べるとストレスの大きい仕事が増えた。ストレスをほとんど感じない人も世の中にはいるが、最初の頃は自分はストレスにやられてしまっていた。
当時はストレスを受けないようにしたり、ストレスを消そうとしていたが、それらは上手くいかなかった。そんな中で参加したある回の銀座Railsで『メンタル・タフネス』という本を知った。
この本ではストレスはあって当たり前のもので向き合い方の方が重要であると言っていた。本に紹介されていたいくつかのプラクティスを実践してみたり、デブサミで紹介されていたコーピングリストを実践したりと、ストレスを消すという姿勢から上手く向き合うという姿勢に変えていった。コーピングリストについては以下の記事でまとめた。
ストレス社会を生きるエンジニアのためのコーピングリストのすすめ
そうすることで今ではストレスを受けても割と早めに元のメンタル水準に戻せるくらいになってきているし、それらは今でも続けている。
おわり
細かいのでいうと他にもいろいろあるし、技術的に意識していることもあるが、それ以外だとざっくり以上。
来年からエンジニア歴も4年目を迎えるが、今後も精進していきたい。
これを読んだ1~2年目のエンジニアの方々にはこれを反面教師にしてもっと上手く仕事を進めていってほしいし、4年目以上のエンジニアの方々には今後意識した方が良いことなどを教えていただきたい。