2020年10月 に読んだ本
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総括
10月読んだ本の冊数は8冊。今年の総読書数はこれで141冊。目標の200冊まであと59冊。今年残り2ヶ月、月30冊ペースで目標達成見込み!
10月は忙しかった。。仕事から帰宅したときには日付を越えていたことがよくあった。普段電車で読む本も、気力が起きずあまり読めなかった。
そんなこんなで10月はあまり本が読めなかったがいくつかトピックがあるのでかいつまんでおく。
設計
10月は「設計月間」と設定して、設計の勉強に努めた。本当は『Design It!』という本も読むつもりでいたが、間に合わなかった。
デザインパターン
結城先生の『Java言語で学ぶデザインパターン入門』は1年前の同時期に買って最初だけ読んではみたが、はじめのIteratorパターン
すら分からず寝かせていた本だった。この1年、設計の勉強をする中でGoFのデザインパターンが言及されている場面が多々あり、この機に再挑戦しようと思い読むに至った。
読むのに分からない、ということはあまりなくこの1年の成長を実感した。1年前はオブジェクト指向設計すらまともに分かっていない状態だったので確かに当時読むのは難しかったように思う(今でもオブジェクト指向設計を完全に理解したとは言い難いが)。しかし、読んで内容が分かったといっても使いこなせるかは微妙なところではあるが、似たような設計に出会ったときに思い出せるくらいには頭を整理しておきたい。また、本ではJavaで書かれていたが、別の言語でも書いてみたい。
ドメインモデル
『現場で役立つシステム設計の原則』ではドメインモデルを強く意識させられた。DDD本は『実践ドメイン駆動開発』を読んではいるが、まだエヴァンズ本には手を出していなかったので近いうちに読みたい。
ドメインモデル関連で、銀座Rails#26
でミノ駆動さんの発表があった。コアドメインの重要性について語る発表で、内容は分かりやすく、心に刺さった。
資料 → https://speakerdeck.com/minodriven/railsdekao-erudomeinqu-dong-she-ji-falsekoadomein
API
仕事でAPIを触るときがありそうなので『Web API: The Good Parts』読んでおいた。APIの世界はそれだけで飯を食ってるエンジニアがいそう(多分いる)なほど広くて深い世界であることを知り、そこには設計が大きく関わってくることを強く意識させられた。
Git
仕事でよく使う道具はきちんと理解しておいた方が良いというアドバイスを受け、Gitをちゃんと知ろうと思った。調べてみるとGitの公式ページから『Pro Git』という見るからに詳しそうなドキュメントが読めたので、会社のお昼休みに少しずつ読んでいった。
恥ずかしい限りだが、Gitはファイルの差分をブランチというものに記録しているものだと思っていた。スナップショットやポインタというGitの仕組みを理解してからはGitとかなり良い関係を築けていると思う。アドバイスをくださった上司に感謝。
まだきちんと理解していない方はぜひ。
https://git-scm.com/book/en/v2
『翔ぶが如く』
明治維新後の変革期の日本を描く司馬遼太郎の作品。10月末に9巻を読み終わり、ちょうど今最終巻である10巻を読んでいる最中。
幕末維新は男たちが未来を目指して奔走する様が劇的で魅力的で大好きなのだが、この本での西南戦争はどう見たら良いんだろう。なかなか言葉にできない。読み終わった際は、ブログに感想を書きたい。
2020年10月に読んだ本
10月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2887
ナイス数:66
- 現場で役立つシステム設計の原則 ~変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法
- 読了日: 2020-10-31
- 読み始めは『リーダブルコード』のような内容かとも思ったがそうではなく、ドメインモデルを意識した設計やオブジェクト指向設計を業務との関わりの中で解説するという内容だった。一部納得できない部分もあったが、参考になる部分もたくさんあった。エヴァンズ本もいつか読まないとなあ。
- 新装版 翔ぶが如く (9) (文春文庫)
- 読了日: 2020-10-27
- 巻数でもそうだが戦況を見てもいよいよ終わりが近づいてきたなという気持ち。名のある隊長や兵士達があっけなく死んでいく様はまさに戦争で壮絶、言葉にならず黙々とページをめくっていくしかなかった。いよいよ次が最終巻。
- ハウ・トゥー:バカバカしくて役に立たない暮らしの科学
- 読了日: 2020-10-21
- Audibleにて。タイトルにバカバカしいとあるが、壮大で真面目に科学をしている。身の回りにある日常のアレコレが科学的に見えてくる気がするので、こういった科学本は好きだ。
- 新装版 翔ぶが如く (8) (文春文庫)
- 読了日: 2020-10-19
- 熊本城に向かって薩摩軍が進軍を始め、戦闘が始まる。薩摩武士は確かに最強の武士ではあったが、戦略や兵器といった点で政府軍に大きく遅れをとっている。いつも出勤中に読んでいるが、西南戦争から100年ちょっとで電車が走り、大きなビルが建っている現実を見ると、なんとも言いがたい不思議なフワフワした気持ちになってしまう。
- 増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門
- 読了日: 2020-10-12
- 1年前はさっぱりで寝かしていたが、オブジェクト指向をある程度勉強した今なら読み通すことができた。そのパターンはどういうことを実現できて、どんな問題に有効で、どんなメリデメがあるのかを分かりやすく教えてくれる。Javaにも詳しくなれるおまけ付き。時間があるときに別の言語でも実装してみたい。
- Pro Git
- 読了日: 2020-10-08
- 会社のお昼休みにちょこちょこ読んでいたのがやっと読み終わった。Gitの公式サイトからダウンロードできたのだが、公式だけあってボリュームもあり解説もしっかりしていた。普段使うGitをちゃんと理解し使いこなせるようになりたいと思い読み始めたが、それ以上に得られるものがあった。いつか時間ができたときに、Gitの基本となる機能を自分でも実装してみたい。
- 新装版 翔ぶが如く (7) (文春文庫)
- 読了日: 2020-10-08
- 神風連、萩、秋月と立て続けに乱が起こるがあっけなく鎮圧。政府密偵による工作で鹿児島私学校が暴発し、ついに西郷隆盛が山を降りる。臨場感モリモリのハラハラでますます面白い。人物や時代背景をここまで緻密に描いていたからこその臨場感。この時代から100年ちょっとで現代に至るというのはとても不思議な気分。時代や文化、価値観ってこんなにあっさりと大きく変わってしまうものなのか。
- Web API: The Good Parts
- 読了日: 2020-10-05
- 実務でAPIを触りそうなので、読んでみた。URIの設計から、リクエスト・レスポンスデータの設計、HTTPの仕様とAPIの関係、バージョンの管理、セキュリティやアクセス制限といった安全性の話まで分かりやすくよくまとまっていた。APIの世界は広くて深い事を実感。実際にAPIを設計・実装することになった際は必要な箇所を読み返したい。
11月に読む本
今まで週1冊くらいのペースで技術書を読むようにしていて、それで成長を感じてはいたが、最近伸び悩みを感じている。思うに、今までは知らない知識を知るというヨコへの広がりという方向で勉強してきたが、そのヨコをあらかた広げ切ったように感じる。そのため、これからはタテをしっかり掘り下げていく必要性を感じているが、この掘り下げるという行為は知らない知識を知る以上に時間と労力がかかるのではないか。それが今の伸び悩みだと自分では思っている。
掘り下げるという行為が時間と労力を必要とするのであれば、興味のある箇所を掘り下げた方が良いように思う。そこで自分の興味のあるところを挙げてみると、サーバーサイド
、設計
、裏側の仕組み
、競プロ
、プロダクト
、などか。今後は自分の好きな分野、興味のある分野を中心に掘り下げていきたい。
というわけで11月の教科書として、
を買った。