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大阪旅行2023年秋~2泊3日の旅~ | okaryo.log

大阪旅行2023年秋~2泊3日の旅~

    #旅行#関西#大阪府

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はじめに

少し前に『驚異と怪異』という本を読んだ。ある博物館の特別展の図録であり、人々の世界に対する驚異によって生み出された世界中の怪異が、豊富な写真とともに解説されていてとても面白かった。その特別展を開いていたのが大阪にある国立民族学博物館であり、行ってみたいと思った。

また、自分は司馬遼太郎が好きで、そのメッカとも言える司馬遼太郎記念館も大阪にあり、ずっと行きたいと昔から思っていた。

最近の大阪への衝動と積年の思い、追加として東京での疲れが相まって、11月の3連休を使って大阪に旅行することにした。

1日目: 11月3日(金)

大阪へ

9時半ごろに新幹線に乗り、新横浜を出発した。3連休初日ということで混雑していそうだったので事前に指定席を買っていたが、案の定自分の乗っている4号車には自由席難民がはみ出していた。

11時40分過ぎに新大阪に到着。大阪の地を歩くのは小学6年生のときの修学旅行ぶりになる。

本屋で大阪の観光マップを買いたかったが、辿り着けなかったので諦めて最初の目的地である司馬遼太郎記念館に向かうことにした。

司馬遼太郎記念館

最寄り駅の八戸ノ里(やえのさと)には、おおさか東線と近鉄奈良線を乗り継いで25分くらいで着いた。

駅前で昼食を済ませてから司馬遼太郎記念館に向かった。駅から10分ほど歩くと、住宅街の中に記念館はあった。

司馬遼太郎記念館1

司馬遼太郎記念館は司馬先生の元自宅の敷地内に建てられた記念館で、庭の小道から書斎を見ることができる。自分もこんな書斎をいつか持ってみたい。

司馬遼太郎記念館2

書斎の前に広がる庭は、司馬先生が好きだった雑木林をイメージして作られており多くの種類の植物が植えられていた。

司馬遼太郎記念館3

記念館内は撮影禁止だったので外観だけ。外観だけでも安藤忠雄設計というのが伝わってくるし、館内にある壁一面に並べられた本も安藤忠雄感がすごくて圧巻だった。

ここで半日は過ごすつもりでいたが館内は思っていたよりも小さく、1時間ほどで周り切ってしまった。

司馬遼太郎記念館4

記念館を出ると時間はまだ14時過ぎ、地図を見ると近くの公園に司馬遼太郎関連の碑があるらしいので歩いてみることにした。

記念館から西へ5分ほど歩くと、中小阪公園に着いた。碑を探してみると隅の方に「二十一世紀に生きる君たちへ」という題で文学碑があった。改めて21世紀という時代は面白くもあり大変な時代だなと感じる。

司馬遼太郎記念館4

時間を持て余しながら公園で地図を眺める。一度宿に荷物を置きに行こうかと考えながら、宿のある天満橋の方を見ると近くに大阪歴史博物館があるのを見つけた。博物館に閉館まで居座り、出た後は近くの大阪城を通りながら天満橋にある宿に向かう計画を立てた。

大阪歴史博物館

15時ごろに大阪歴史博物館に着いた。博物館は大阪城の南西の場所にあり、NHKに隣接する形で立っている。

入館料は600円で、常設展は10階の古代から始まり、中世、近世、近現代と時代を下りながら6階まで降りていくという順路になっている。

大阪歴史博物館

10階は難波宮を再現した展示になっており、また、博物館自体も難波宮跡のすぐ北に立っているのでそれを一望することができた。

大阪は古代から現在においても文化の中心地であり、それゆえに戦乱に巻き込まれることもあったがその度に立ち直る活力があり、とても面白くて魅力的な街だと感じた。

難波宮跡

博物館からは大阪城と濠も一望することができ、その大きさには圧倒される。

博物館からの大阪城

大阪城

17時に博物館は閉館。そのまま歩いて大阪城公園を大手門から入って北へ抜け、京橋口から出て天満橋にある宿へ向かうことに。

公園内には豊國神社と豊臣秀吉像があった。ついでに参拝してみたが、拝殿は石っぽい雰囲気から重厚感はあるものの、厳かな感じはイマイチだった。

豊國神社

時間的に天守閣には入れないので横を通り過ぎるだけになってしまったが、立派なお城だった。

大阪城

天満橋

大阪城公園を北西に出て少し歩くと大川に架かる天満橋がある。これを北に渡って少し歩いたところに今回の宿がある。

チェックインを済ませてしばらく宿で休んだあと、ご飯を食べに出かけた。

道頓堀を見てみたかったので夕食はその辺りで取ることにした。なんば駅で降りて道頓堀に向かう。

天満橋

道頓堀

道頓堀の近くにはなんば駅、大阪難波駅、JR難波駅と似た名前の駅が多く、路線の種類も多くて大阪はややこしい(東京も同様だが)。また、エスカレーターが右側が立ち止まるというルールにも慣れず、つい左側に乗って歩かされることが何度もあった。

なんば駅で降りて北の方にある道頓堀に向かう。すでに人で道はいっぱいで、数m進むのも大変だった。

有名なえびす橋にある看板。とにかく人が多いし、外国人の数も多い。大阪は世界的な観光地なんだとこのとき初めて実感した。

道頓堀

道頓堀近くのお店はどこもいっぱいで、美味しそうなところはどこも店の前に行列ができていた。しばらく歩いてやっと通りの隅にある小さな居酒屋に入ることができた。串カツとおでんが美味しかった。

そのあと大阪の夜の街を堪能し、23時過ぎに宿に着いてすぐに寝た。

道頓堀での夕食

戦利品

司馬遼太郎記念館ではお金を落としておきたかったので図録や写真集、革製ブックカバーを購入した。ブックカバーが一番高く、5千円くらいした。

大阪歴史博物館では豊臣秀吉のしおりを購入。

戦利品1日目

2日目: 11月4日(土)

7時くらいに起床。大川沿いを散歩した後、宿に戻ってしばらくダラダラし、駅の近くのドトールで朝食をとって9時過ぎに出発。

万博記念公園

10時ごろ万博記念公園駅に到着。

午前中ではあるが駅では結構な人が降りていて、万博が終わった後も周辺にはいろんな施設があり今も人気の公園なんだと感じた。

駅から公園に向かう道中で早速太陽の塔が見える。でかい。

万博記念公園

公園の入場料は260円。入るとすぐ正面に太陽の塔があり、真下に行ってみた。でかい。

太陽の塔

太陽の塔の裏にも顔があるのを初めて知った。

予約していれば中に入れるようだったが、今回はしていなかったので入れず。

太陽の塔裏

国立民族学博物館

今回のお目当ての国立民族学博物館。入館料は580円。

世界中の民族の生活や文化に関する用具を中心として、オセアニアから始まりアメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジアと地域ごとに展示されていた。展示以外にもところどころに文字に関する文献や、音楽や踊りを見聴きできる映像資料など展示にバラエティがあって面白かった。

国立民族学博物館

12時半過ぎにお腹が空いてきたので、1階のレストランで昼食を取ることに。デミグラスチーズオムライスで1,450円、とても美味しかった。千葉の国立民俗歴史博物館のレストランも美味しかったが、国立の博物館はレストランに力を入れるものらしい。

国立民族学博物館昼食

昼食後、本館の続きを見る前に特別展示館で特別展をみることにした。

「公感する神と人」というテーマでヒンドゥー教、特にインドに関する神話や芸術、文化、生活の展示がされていた。

ヒンドゥー教における三大神はシヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーだが、ブラフマーはあまり人気がないらしく展示の中でも本当に出てこなかった。一方、シヴァ・ヴィシュヌは多くの化身があり、多くのモチーフとして描かれていたためそれぞれの違いを見分けられるようになった。

また、インドは季節も豊かであり、それぞれの季節ごとに祭礼があって文化的にも多様な地域なんだと実感した。

国立民族学博物館特別展

特別展を周った後は再び本館に戻り、17時の閉館まで展示を見て回った。最後の方までじっくり見れなかったので今回は図録解説書を買っておいた。いつかまた来たい。

万博記念公園自体も17時に閉園で、帰りの列を進んで行った。駅前で公園に目をやると太陽の塔の上部の目が光っていた。夜はそういう仕様らしい。

太陽の塔夜

新世界

宿に戻ってしばらく休憩し、新世界に飯を食いに出かけた。昨日の司馬遼太郎記念館で、若き日の司馬先生が通天閣前で写真を撮っていたので自分も行ってみたくなった。

四天王寺駅で降りて、十分少し北側に歩くと通天閣を見られる通りに着いた。曜日ごとにライトの色が変わるらしいが、土曜日のこの日は赤色。

通天閣

メインの通りの店はどこも混んでいたので、脇の通りの店に入った。どて焼きを食べてみたかったので昨日と同じく串の店へ。郷土料理といった感じで美味しかった。大阪はご飯がなんでもおいしい。

新世界夕食

帰りに駅に歩いているときに撮ったあべのハルカス。ここから北に5kmくらい離れた天満橋からも見えるくらいなので相当高い。

あべのハルカス

博物館で一日中立ちっぱなしで疲れたので宿に帰ってすぐに寝た。

戦利品

この日に買ったのは国立民族学博物館の展示案内図録としおり。しおりはサリーを使ったもの。

戦利品2日目

3日目: 11月5日(日)

昨日は早めに寝たので6時半に起きた。

今日は最終日。帰りの新幹線は13時半ごろのものをとっており、午前中何をしようか考えていたが大仙陵古墳に行くことにした。日本最大の古墳をこの目で見ておきたかったし、近くに堺市博物館もあるのでちょうど良さそうだった。

荷仕度をして早めにチェックアウトを済ませ、マクドナルドで朝食をとってから出発した。

大仙陵古墳

大仙陵古墳は天満橋から南に15kmほどの堺市にあり、電車だと30~40分ほどで着く。

9時前に三国ヶ丘駅に到着。大仙陵古墳の正面には拝所があり、その最寄りは百舌鳥駅だがせっかくなので大仙陵古墳の大きさを自分の足で歩いて確かめてみたいと思い、一駅手前の三国ヶ丘駅で降りた。

駅から古墳のある方に歩いてみると、古墳の周りには周遊路が整備されているようだった。時間にも余裕があるし、遠回りの反時計回りで歩いてみることにした。

大仙陵古墳1

周遊路をしばらく歩いてみたが、景色は変わらずだった。大仙陵古墳には3重の堀があり、その間の土手には木が生い茂っていて、全然古墳らしいものが見えない。

古代においては大陸からの通信士に対して権力を誇示するために見上げるほど大きな古墳を作ったらしいく、実際に明治や昭和期に撮られた写真には遠くから墳丘の形状がわかるほどだったらしいが、今は周りに木が繁茂していて全然それらしいものが見えなかった。

ただ、大仙陵古墳の周りには大小様々な古墳が点在しており、周遊路の途中でもいくつか見かけた。この辺りが百舌鳥古墳群と言われる由縁だ。

大仙陵古墳2

何も見えないと思いながら歩いていると正面の拝所に着いた。一応、天皇のお墓であるので宮内庁が管理しており、鳥居が置かれていて雰囲気のある場所になっていた。

大仙陵古墳3

堺市博物館

古墳のすぐ南側は公園になっており、その中に堺市博物館がある。入館料は企画展を含めて500円。

大仙陵古墳を中心に百舌鳥古墳群で出土した資料や解説、堺市にまつわる歴史や文化に関する展示を行なっている。やっていた企画展は「都市と祈り 住吉祭と堺」。

大仙陵古墳はクフ王のピラミッド、秦の始皇帝陵と並んで世界三大墳墓と呼ばれているが、そのどれよりも大きいのは意外だった。

堺市博物館

12時過ぎには百舌鳥駅を出て新大阪駅に向かい、無事に新幹線に乗って東京に戻ることができた。

戦利品

大仙陵古墳についてもう少し知りたかったのでショップで資料を買った。なんとたったの300円。

一緒に買ったしおりは、古墳から出土した帯金具をモチーフにしたもの。かっこいい。

戦利品3日目

おわり

大阪は飯がうまいだけでなく、その土地柄的に深くて豊かな歴史と文化があってとても面白い場所だった。

今回行けなかったところもたくさんあるし、国立民族学博物館は是非また行きたい。来年には「日本の仮面――芸能と祭りの世界」という面白そうなテーマの特別展もあるようなので大阪に再び行く日も近いかもしれない。


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