東北旅行2023年夏6日目~松島編~
旅の記録
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6日目
松島へ
今日は松島に向かう。
6時に起床し、ホテルの朝食を食べた。食べながら松島への移動経路を探した。
気仙沼から松島への経路は大きく二つあり、一つは一関まで戻って新幹線で仙台行き、そこから松島へ向かう経路(仙台と松島は意外と近い)。もう一つはBRTと在来線を使って南下して松島へ向かう経路。前者の経路は新幹線を利用するので到着までの時間は早いが気仙沼・一関間の鉄道は昨日利用したし、一関・仙台間の新幹線も初日に利用したので味気ない。そこで時間はかかるがBRTと在来線を使ってのんびり南下しながら松島を目指すことにした。
そうなると松島まで時間がかかるので早く出発しなくてはならない。朝食を急いで食べて部屋に戻り、準備を済ませると7時には宿を出発し気仙沼駅へ向かった。
7時半発の柳津行きのBRTに乗り込み、9時ごろ柳津に到着。そこから気仙沼線に乗り換えて小牛田(こごた)へ。柳津はチケット販売所がないような田舎駅で、小牛田までの沿線風景もザ・田舎といった風で気持ちが良かった。
小牛田には10時ごろ到着し、そこからさらに東北本線に乗り換えて11時に松島駅に到着した。日本三景の松島への最寄りは仙石線の松島海岸駅なのだが、松島駅から松島海岸駅へ電車で向かおうとすると1時間くらいかかってしまうので松島駅で降りた。ここからでも15分くらい歩けば松島に到着する。
海鮮丼
時刻は11時を回っておりお腹が空いていた。松島駅から10分ほど歩くとさかな市場があったのでそこで昼食をとることにした。時刻はまだ11時半だったが、すでに多くの観光客が訪れていた。外国の方もたくさんいた。
市場では2,800円の海鮮政宗丼を注文した(高い!)。様々な種類の海鮮を楽しめて美味しかったが流石に高すぎる気もする。とにかく腹は満たすことができた。
遊覧船
市場から出て近くの海岸へ向かった。かなり人が多く湘南・鎌倉のような様相で、松島に対するポイントがかなり下がった。
近くに遊覧船乗り場があった。時刻は12時前、ちょうど12時からの便があったので乗ることにした。50分ほどかけて松島の島々の中を1周する仁王丸コース。
かなり人が多く、自分が船に乗れたのは最後の方だったので後部デッキでの立ち見となった。とはいえ風もありなかなか爽快な船旅だった。
松島の島々の中には仁王丸コースの名前にもなっている仁王島や双子島など有名なものには名前がついており、その島の前を通るたびに船内で解説の放送が流れる。後部デッキにいるため船のエンジン音で解説内容はほとんど聞き取れなかったが、松島の鑑賞に集中できたので良かったのかもしれない(強がり)。
西行戻しの松公園
遊覧船から戻ってきた。松島をもっと高い場所から見てみたいと思い、松島を一望できるという西行戻しの松公園に行ってみることにした。
ただ、少し距離があるのでレンタルサイクルを借りることにした。2時間で600円。
自転車を借りられたとはいえ公園までの道は坂道になっており、かなりしんどかった。汗を滝のように流しながらようやく公園に着いた。景色は最高だった。
観瀾亭
公園から降り、再び松島周辺に戻ってきた。このまま他の観光名所も自転車で回ろうかと思ったが歩道は人が溢れているし車道は車が多いし、観光スポットには自転車を止めるところがほとんどないしで自転車は返却し歩いて回ることにした。
最初に寄ったのは観瀾亭。江戸にあった茶室を江戸時代に移してきたものらしく、側室や幕府役人の宿泊・接待に利用した建物らしい。観覧料は200円。別途料金を払うことで中で抹茶をいただくことができる。自分が注文したのはずんだ餅付きのアイス抹茶で600円。松島を眺めながら抹茶とお菓子を楽しむことができる。風が気持ち良かった。
観瀾亭内には小さな博物館がある。松島ゆかりの品々が少しだけ置かれており、半分以上はなぜか山形県のジオパークの紹介だった。タイミングが悪かったらしい。
円通院
次に向かったのは円通院と瑞巌寺。それぞれ隣接している。
最初に訪れたのは円通院。伊達政宗の嫡孫に当たる伊達光宗の菩提寺。拝観料は500円。
中には庭園がありとても美しい。
奥には霊廟である三慧殿がある。
伊達政宗が家臣の支倉常長を慶長遣欧使節としてヨーロッパに派遣していたことから、仙台藩には西洋に対する当時としては深い知識があったらしい。霊廟にはそれらを感じられるような造形が施されていて面白かった。
瑞巌寺
次は隣の瑞巌寺へ向かった。暑さでヘロヘロだっため、円通寺と瑞巌寺の挟まれたところにあるお店でずんだアイスを食べて休憩した。
瑞巌寺は正式名称が松島青龍山瑞巌円福禅寺で、前身となる天台宗延福寺は慈覚大師円仁によって開かれたとされている。平泉の毛越寺に加えてここもかと思って調べると円仁はこれ以外にもたくさん寺を開いているらしい。
拝観料は700円。
本堂内の襖絵や板戸絵、欄間彫刻は安土桃山の豪華絢爛な気風がありとても見応えがあった。
境内には資料館として宝物殿もあった。仏像や伊達政宗像、障壁画などたくさん展示があり楽しめた。内部での撮影は禁止。
伊達政宗歴史館
最後に寄ったは伊達政宗歴史館。入館料は1,000円となかなか強気。到着したのが16時半前で閉館は17時、あまり時間に余裕はなかった。
1階は東北の偉人達の蝋人形とともに解説されている。青森でも感じたが東北は偉人がかなり多い印象。何か背景があるんだろうか。
2階は伊達政宗の生涯を各場面を蝋人形を使って実物大に再現しながら解説するフロア。場面がイメージしやすいし、場面ごとの解説もしっかりあって分かりやすかった。伊達政宗の一生についてはあまり詳しく知らなかったが、かなりドラマ性があり面白かった。
閉館時間を忘れて見入っていたところ、艦内放送で閉館のアナウンスがあったので退館した。
松島センチュリーホテル
宿は伊達政宗歴史館の前にある松島センチュリーホテル。1か月前くらいに予約しておいた。なんと松島の目の前にある。値段もそれ相応でシングルで一泊2万7千円くらい。シングルだと部屋の位置は街側になってしまうが、ダブル以上だと海側になる。自分が予約した際は海側はすでに埋まっていた。
チェックインを済ませて自室に向かうまでに気づいたが、ロビーやエレベータ前、廊下が広い。大人になってから安いビジネスホテルや民宿ばかり利用していたが、子どもの頃の旅行はこういったホテルに泊まることが多く、センチュリーホテル内のそれらは子ども時代に利用したホテルをの特徴と共有しており当時を思い出させた。親にLINEで聞いてみると、旅行はお金がかかって大変だったと。感謝するばかりだ。
ホテルからの松島の眺め。この眺めをフリードリンクのあるラウンジや天然温泉の大浴場からも楽しむことができて最高だった。
夕食も最高だった。コースの中で牛タンや天ぷらが食べ放題だし、コースとは別にバイキング形式でおかずやデザートもあった。
安い宿を使って1週間くらい旅行するのも良いが、こういった良いホテルに2泊3日くらい滞在するのも良さそうだと感じた。
総括
松島に訪れてすぐは人の多さに辟易してしまいあまり良さが分からなかったが、高いところから眺めたり夕方静かになってから眺めてみると確かに良い感じがする。
また、良いホテルの良さにも気づくことができた。いつかまたこういったホテルに泊まってみたい。
明日は仙台に向かおうと考えている。途中多賀城跡にも寄ってみるつもりだ。