東北旅行2023年夏1日目~弘前ねぷた祭編~
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はじめに
昨年の夏に1週間九州を旅行した。今年の夏もどこか旅行したいと思い、以前からずっとねぶた祭りに行ってみたかったので東北に行くことにした。
当初は東北を1周してやろうと思っていたが、東北の旅行雑誌を買って読んでいると結構行きたい箇所があった。そのため今回は太平洋側の東北県に絞って回ることにした。
ちなみに昨年の九州旅行記は以下。
- 九州旅行2022年夏1日目~鹿児島編~
- 九州旅行2022年夏2日目~熊本編~
- 九州旅行2022年夏3日目~阿蘇編~
- 九州旅行2022年夏4日目~田原坂・島原編~
- 九州旅行2022年夏5日目~長崎編~
- 九州旅行2022年夏6日目~吉野ヶ里・博多編~
- 九州旅行2022年夏7日目~実家・振り返り編~
ざっくりとした旅程
初日は弘前のねぷた祭り、2~3日目は青森のねぶた祭りを見る予定。その後は太平洋側の東北県を南下していこうと考えている。
10日(木)だけ松島で宿を押さえているが、それ以外は未定。気仙沼や会津若松など行きたいところはいくつかあるが、基本的には芭蕉も言うような漂泊の旅としたい。
旅行の心構え
気ままな一人旅とはいえ、一人旅ゆえに旅行を楽しむための心構えをあらかじめ持っておきたい。
- 人の目を気にしない
- 一人旅で人の目を気にしていたら十分に旅を楽しめない
- お金をケチらない
- 変にケチって体験を損なったり後悔するよりは、若いうちの投資と考えた方が価値がある(はず)
- トラブルを楽しむ
- 東北の土地勘はないし、おそらく交通機関が弱いのでトラブルがあるはずで、それにいちいち心を乱されていては旅を楽しめない
予習教材
東北は以前に八戸に行ったことがあるが、それ以外は全く行ったことがなく知識が乏しい。そのため旅行雑誌以外にも本を読んで予習をしておくことにした。
司馬遼太郎の『街道をゆく』シリーズの東北紀行があるものと、松尾芭蕉の奥の細道を読んだ。
- 『街道をゆく 3 陸奥のみち、肥薩のみちほか』
- 『街道をゆく 10 羽州街道、佐渡のみち』
- 『街道をゆく 26 嵯峨散歩、仙台・石巻』
- 『街道をゆく 33 白河・会津のみち、赤坂散歩』
- 『街道をゆく 41 北のまほろば』(旅行中に読み切る予定)
- 『おくのほそ道』
旅の記録
- 東北旅行2023年夏1日目~弘前ねぷた祭編~ ←今ここ
- [東北旅行2023年夏2日目~白神山地・三内丸山遺跡・青森ねぶた編~]
- 東北旅行2023年夏3日目~青森ねぶた海上運行・花火大会編~
- 東北旅行2023年夏4日目~盛岡・平泉編~
- 東北旅行2023年夏5日目~気仙沼編~
- 東北旅行2023年夏6日目~松島編~
- 東北旅行2023年夏7日目~多賀城跡・仙台編~
- 東北旅行2023年夏8日目~会津若松編~
1日目
東京駅出発
昨年の九州旅行では飛行機の時間が早く朝バタバタしていた記憶があるが、今回はのんびり出発しても大丈夫。
ということで東京駅を10時ごろ出発した。初日は青森県の弘前を目指す。
乗ったのは東北新幹線のやまびこ(写真は郡山駅)。東北新幹線は今回が初めて。
白河の関へ行くはずが
東北へ行くならまずは白河の関を見たいと思い、新白河で降りる予定だった。
が、新幹線でコードを書いていると乗り過ごしてしまい、郡山まで行ってしまった。時間を調べると新白河に戻れるのは1時間後だし、目的地の弘前までは4時間くらいかかるしで時間がなさそうだった。
泣く泣く初日の白河の関は諦めてそのまま弘前を目指した。
弘前駅着
新青森駅には15時ごろ到着し、そこから奥羽本線に乗り換えて弘前駅へ向かう。電車内から市内の様子を見ていたが、窓や玄関が二重構造になっている住宅が多く本物の雪国に来た感じがした。
次第に西側に岩木山が見えてきた。岩木山は『街道をゆく』で知っていたが、ここまで存在感のある山だとは思わなかった。
40分ほどで弘前駅に到着した。まずは宿へ向かうことにした。
すでにねぷた祭りの準備がいろんなところで進められており、宿までの街道沿いには16時前という時間ながら場所取りの人たちもちらほらいた。
弘前城
宿は弘前駅から弘前城方面に20分ほど歩いたところにあった。少し休憩し時間は16時半、まだねぷた祭りまで時間があったので近くの弘前城を散歩することにした。
しばらく歩くと立派な追手門が見えてきた。
弘前城公園内には弘前市博物館があり入ってみたかったが、16:30で閉館しており入れなかった。また、天守閣も17時前には入れなくなるようでこちらもダメだった。
かなりこじんまりとした印象だった。
公園内には桜や紅葉がたくさん植えられており、季節ごとに綺麗な景色が見られそうだった。
その中でも桜のトンネルというものがあり、これは春に見てみたかった。
ねぷた祭り
宿に戻ったのが17時半ごろ。ねぷたの開始が19時なのでしばらく宿でダラダラしてから会場に向かった。今さら気づいたが電線が一部地中化されており、町ぐるみでの気合の入りようを感じた。
ねぷたは市内のルートを回るものなのでそれに沿った道であればどこからでも見られるが、初めての参加で勝手が分からなかったのでリスクを取らず有料観覧席を事前に取っておいた。料金は3,000円。
駅前にある観覧席に向かう道中、参加者や屋台で沿道は賑わっており、山車の準備もされていた。祭りの前という感じがしてワクワクした。
19時になるとねぷたが開始された。駅前に山車が到着し始めたのはそれから10分ほど経ってからだった。
最初に掛け声と祭囃子とともにやって来たのは3mを超える大きな太鼓である津軽情っ張り大太鼓。かなりデカい。
弘前ねぷたの掛け声は「ヤーヤドー、ヤーヤドー」で、観客も一緒に掛け声を出して祭りに参加することができる。
そのあとはどんどん山車が祭囃子と太鼓とともにやってきた。太鼓はサイズも大きく数もあるため、音は身体に響くくらいで鳥肌が立つようだった。
弘前のねぷたは青森の立体のものとは違って山車の形が平面の扇形。鏡絵と呼ばれる表側がダイナミックな絵であるのに対し、裏側の見送り絵は美人画が多く、表と裏で動と静を表現しているようだった。
山車は団体ごとに出されていて、今回は44団体が巡っているとのこと。例えば以下は大沢ねぷた愛好会のもの。
弘前市医師会の送り絵には「病魔退散」とあり、団体の特色が出ていて面白い。
弘前駐屯地の自衛隊も参加しており、剣舞を披露していた。掛け声や立ち姿は凛々しく壮観だった。
山車も立派だった。
最後には立体の山車もあり、圧巻だったし芸術作品としても素晴らしかった。
総括
ねぷた祭りはそれ自体壮観で見応えがあったが、地域の方々みんなが参加して一つの文化を作っているようで温かみがあり少し羨ましかった。
明日は青森市内のねぶた祭りを見る予定。楽しみだ。